箕面公園昆虫館 › お知らせ
新種 Karenina cuneiformis sp. nov.
箕面公園昆虫館は2017年以降指定管理者により管理されています。指定管理移行後、昆虫館内で保管されていた複数の昆虫化石を館長の中峰が確認し、2020年7月8日〜9月7日にミニ企画展「昆虫化石展」で展示しました。その際、保存状態が良好なアミメカゲロウ目の化石について翅脈の形態を詳細に調べ既知種と比較したところ、ムカシクサカゲロウ科Karenina属の未記載種であることが判明し、新種Karenina cuneiformisとして記載しました。この化石標本は1998年3月〜5月に箕面公園昆虫館で開催された特別展「化石で見る昆虫」で展示されていたものです。種小名は前翅基部の翅脈(humeral vein(肩脈))の形態が特徴的な楔形をしていることから、ラテン語で「楔形」を意味する‘cuneiformis’を用いました。なお、本研究に用いた標本は箕面公園昆虫館から大阪市立自然史博物館に移管し、収蔵、管理されています。
【発表雑誌】
雑誌名:Palaeodiversity
論文タイトル:A new species of Mesochrysopidae (Neuroptera) from the Lower Cretaceous Crato Formation of Brazil
著者:Hiroshi Nakamine
DOI番号:https://doi.org/10.18476/pale.v14.a4
【研究の詳細】
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