箕面公園昆虫館 › 希少種保全について
絶滅危惧昆虫類の生息域外保全の活動
箕面公園昆虫館では、2018年度より環境省の依頼を受けて
絶滅危惧昆虫類の生息域外保全の活動を行っています。
種の保存法に基づく国内希少野生動植物種として
指定されている「ウスイロヒョウモンモドキ」・「ツシマウラボシシジミ」を対象に、
「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」・「日本チョウ類保全協会」
と協力して飼育繁殖の取り組みを始めました。
◎ウスイロヒョウモンモドキは中国山地の草原に生息する
小型のタテハチョウです。
◎ツシマウラボシシジミは日本では
長崎県の対馬にのみ生息するシジミチョウです。
近年草原性の蝶は、生息環境の悪化が著しく
各地で減少の一途をたどっています。
加えて、鹿の食害による食草の衰退も問題化しており、
生息域内での保全活動をサポートし緊急時に備えて
系統を維持する生息域外保全の必要性も増しています。
箕面公園昆虫館では、公共施設が担う重要な役割の
一つとして、本事業に協力していきたいと考えています。
ウスイロヒョウモンモドキ オカトラノオ吸蜜中の成虫
写真提供「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」
ウスイロヒョウモンモドキ 終齢幼虫
ウスイロヒョウモンモドキ 蛹

ツシマウラボシシジミ 成虫